駿台予備校の講師、竹岡広信さんの著書、「必携英単語 LEAP」をやってみてのレビュー!この単語帳の良さや、逆にもう少し手が届いて欲しいところを紹介。
勝手にレビュー
単語数 ★★★★☆ 1935語を掲載。多くの大学はこの1冊の語彙力で大丈夫!
見やすさ ★★★★☆ 1ページの見開きは見やすい。
リスニング ★☆☆☆☆ 音声へのアクセスは非常に悪い。発音記号のみで、正しく読むのは困難1?
ライティング★★★★★ 1000語は書く・話すことを目指して、情報が満載!
特徴3選 おすすめする人
- 人気予備校講師にる著書
- 「使いこなす語」と「意味が分かれば良い語」をハッキリと区別
- 「使いこなす語」の情報が充実
おすすめする人:国公立や難関私立を目指し、国公立を目指す人
デメリット2選 おすすめしない人
- 音声へのアクセスが使いずらい
- 情報量が多過ぎるる
おすすめしない人
本気でリスニングを伸ばしたい人
情報が多過ぎて混乱する人
特徴をもう少し詳しく説明
・人気予備校講師による「竹岡広信」による著書
駿台予備校の講師として、多くの本を執筆している著者、竹岡広信さん。ブクログで検索(下記URL)してみても、その数100冊以上。それだけでも、この単語帳LEAPの信頼度もグッと上がる。
https://booklog.jp/author/竹岡広信
特に、竹岡さんを有名にしたのは、受験漫画の「ドラゴン桜」ではないでしょうか。その英語講師のモデルとなったのが、著者であり、その後発刊された「ドラゴンイングリッシュ」は多くの東大受験生が使用した書籍だと思います。
・「使いこなす語」と「意味が分かれば良い語」をしっかり区別
今までの多くの単語帳は、入試の頻出順などで単語を掲載。しかし、このLEAPの単語帳は最初の1000語を、スピーキングとライティングのアウトプットで使いこなせる語彙(能動語彙)から載っている。一方で、残る935語はリーディングやリスニングだけの意味が分かる語彙(受動語彙)として、まずは覚えようというコンセプト。
1000語までは使えるように。それ以降は読んで分かる、聞いて分かる語に、というのは、学習者にとっても明確な区別で勉強し易い。
・「使いこなす語」の情報が充実
最初のライティングとスピーキングで使えるようにするためには、1語の情報が多くなる。例えば、001「agree」の1語を実際に見てみる。
デメリットをもう少し詳しく
・音声へのアクセスが使いづらい
これが「必携英単語LEAP」の最も致命的なデメリット。
音声のアクセスの手段としては2つ
①数研出版のアプリ ②音声のダウンロード
ちなみに音声の種類は4つ
①単語の日本語→英語 ②単語の英語→日本語 ③例文の日本語→英語 ④例文の英語→英語
これだけ見ると、十分のように見えるが、問題は使いづらさ。
数研のアプリに関しては、音声の区切りが1ページごとにしか再生されない。仮に1ページに5語、50語ずつ学習したいと思うと、10回もスマホを操作して、いちいち再生ページを変えなければいけない。
音声ダウンロードについては、これも1語ごとの音声ファイル。1曲1語、1曲1語の例文。高校生が音声を編集してまで、音声を活用するとは思えない。そう考えると、LEAPを使ってリスニングの基礎力を身につけるのは難しい。
ちなみに、単語の読み方は発音記号で記載。発音記号を正しく理解している学習者は少ないし、音声も聞きづらいから、LEAPで正しい読み方は学びづらい。
音声へのアクセスが悪い→単語の読み方は自己流→音と意味が結びつかない→1語のリスニングができない→文章のリスニングができない
なので、本気でリスニングに取り組みたい人にはおすすめできない!
・情報量が多すぎる
1000語を「使いこなす語」としてることのデメリット。
どうしても使いこなすためには、「前置詞との組み合わせ」「よく使われるフレーズ」「熟語」「似てる語との使い分け」「複数の意味」など、情報量は多く載せる必要がある。
そのため、初期の学習者や学習に慣れていない人、情報の取捨選択が苦手な人にとっては、学習がし難いと感じるかもしれない。
ただし、この点に関しては、著者が「本書の使い方」できっちりと説明し、解消方法は明確に提示している。
「本書の使い方」で推奨するのは、3段階での学習の進め方
①見出し語と語の意味(+ニュアンス)を覚える
② ①の復習+用例(フレーズ+例文)で実際の使い方を学ぶ
③ ①と②の復習+Tip(秘訣)と語の使い方(最初の1000語のみ)で単語の知識を深める
なので、3周することを前提に学習する人にとっては、デメリットでなくなるはず。
まとめ
リスニングの基礎力としては弱い。ただし、ライティングとスピーキング力を伸ばすことができる単語帳。そのためにも、「何周もする」という取り組み方が必須!
コメント